世論を超える
松下幸之助氏 一日一話 7/13
一般に、指導者というものは
世論というか多数の意見を大切にしなくてはいけない。
世論に耳を傾けず、自分一個の判断で事を進めていけば、
往々にして独断に陥り、
過ちを犯すことになってしまう。
けれども、それはあくまで平常の場合のことである。
非常の場合にはそれだけでは処し切れない面も出てくる。
そういう場合には、指導者は世論を超えて、
より高い知恵を生み出さなくてはいけない。
常は世論を大切にし、世論を尊重しつつも、
非常の場合には、あえてそれに反しても、
より正しいことを行う。
それができない指導者ではいけないと思う。