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2014年05月24日

《消極的か 積極的か?》今週の倫理873号

《消極的か 積極的か?》五月のテーマ 人生の岐路 今週の倫理873号

塗装会社に勤務するNさん。
現在は第一線で活躍していますが、入社一年目の時に、岐路に立たされました。
入社当初は〈お客様の笑顔のために精一杯働こう〉と希望に燃えていましたが、
半年も経つと、不満が出てきたのです。
 先輩と一緒に現場に出ても、塗装前の下地処理しかさせてもらえません。
事務所内でも塗料の発注くらいしか役目が与えられず、
毎日地味な作業ばかりでした。

頑張っても報われない日が続き、 次第に情熱も薄らいできました。
一年が経つ頃には、〈自分はこの会社に向いていないのではないか〉〈
転職したほうが良いのではないか〉と、悩むようになりました。
そんな時、塗料の発注ミスをしてしまったのです。

 Nさんが頼むはずだったのは特殊な塗料でした。
結局、納期に間に合わず、工事は延期になってしまいました。
上司と共に関係各所にお詫びをしながら、ふとNさんが上司から
言われたのが次の言葉です。

「塗装工事で一番大切なのは下地処理なんだ。目に見えなくても、
下地処理が適切にされていないと、綺麗に仕上がらない。
大切なことは目に見えないんだよ」

ゆっくりと、諭すように話す上司の言葉に、
Nさんは目が覚めるような思いがしました。
手間がかかり、目立たない下地処理が、実は重要な仕事だったのです。
ベテランの職人なら誰でも知っている塗装の基本が、
新人のNさんには新鮮でした。
 
〈もう一度頑張ろう〉と思ったNさんは、その後、積極的に働くようになりました。
下地処理だけではなく、面倒な事務処理も、自分なりに工夫して、
良い方法を見つけて取り組むようになりました。 
いつしか転職を考えたことも忘れ、数年後には、
現場を任されるまでに成長したのです。

*同じ会社で、同じ仕事をしていながら、
Nさんの働きに、なぜこれほど違いが生じたのでしょう。
ポイントは、心の状態です。

ミスをするまでのNさんは、入社当初の気持ちを忘れ、
〈この仕事は向いていない〉〈どうせやめるんだから〉
と消極的な心で仕事をしていました。
その後、先輩の助言のお陰で仕事にやりがいを見い出せるようになり、
仕事の成果もぐんぐん上がりました。

消極的か、積極的か――。
この心の状態は、人生の岐路での選択にも大きな影響を及ぼします。
転職をやめて会社に残る場合も、
〈他に行くところもないし…〉と仕方なく残るのと、
〈この仕事を頑張ろう〉と積極的に残るのでは、
仕事の成果も、人生の行方さえも大きく変わるでしょう。
受験や就職、転職、独立、結婚など、人は誰でも分岐点に出合います。
人生を左右する岐路では悩みも深まるものですが、
何かを選ぶなら、前向きに決意したいものです。
積極的な心で選択した時にこそ、苦しくても、喜びに満ちた人生が待っているからです。
posted by いさはやせいかつ   at 08:50 | Comment(0) | 名言・格言
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