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2014年07月17日

《目はどこに向いているか》今週の倫理881号

《目はどこに向いているか》七月のテーマ 喜働  今週の倫理881号

経営コンサルタントとして、
顧客リピート率100%の実績を上げている安澤武郎(やすざわたけろう)氏。
人生の核として打ち込んできたのが、アメリカンフットボールです。
スポーツ推薦ゼロの京都大学で、学生日本一を二度経験。
オールジャパンにも四度選出されました。アメフトから学んだこととして、

安澤氏は「正解を探すより、自分の選択を正解にする」という姿勢を挙げています。
正解がわかってから動くのでは遅いアメフトの試合。
多少のリスクを冒しても、これだと思う動きにかけ、
一歩踏み出したら、その選択を正解にするよう動く――。
自らの経験に基づくこうした理論が、氏の経営コンサルティングの原点になっています。

その安澤氏が今、多くの企業と接する中で、
「停滞する企業では、本来の目的や成長が失われている」と実感しています。

「経営者やベテランなど先頭を走る人が成功体験に縛られ停滞すると、
組織の活力は失われます。
それを見ている若い社員も失敗を恐れて新たな挑戦をしなくなる。
過去の成功体験を捨てて挑戦することが必要なのです」では、
なぜ成功体験を捨てて挑戦できない企業があるのでしょう。

それは、目を向ける先が会社のため、もしくは自分のためになっ
ているからではないでしょうか。

本来、企業が存在するのは、お客様や地域に貢献するためです。
これはいつの時代も変えてはならない?不易?の面でしょう。

そのお客様に喜んでいただくために、
時代によって変わる年度方針や商品、サービスなど?易?の面があります。
自社にとっての易と不易を正しく捉え、
「お客様に喜んでいただくには」という熱意とサービスの発信が、
企業の更なる発展へと還元されるのです。

最も己を大切にすることは、自己の個性
それには、仕事をなまけ、研究を怠り、身をおしんでいては、
とても出来ることではない。

(『万人幸福の栞』丸山敏雄)


この言葉は、世のため人のための働きこそ、
自分を大切にすることに繋がるのだと教えてくれます。
人を大切にできずに、自分も自社も大切にはできないでしょう。
昨年末に内閣府が世界七カ国(日本、韓国
米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデン)の若者に行なった意識調査によると、
「自国のために役立つことをしたい」と答えた日本の若者の割合は
54・5%にのぼり、七カ国中、一番多かったそうです。
こうした若い世代の秘めたる思いを引き出し、形にするのが企業であり、
経営者の役割でしょう。

まずはトップたる経営者が、
自分自身の内面を見つめ、目を向けるべき優先順位を再確認して、
世のため人のために行動していく時、社員も一丸となって、
現状を打破・改善していく活路が見出されるのではないでしょうか。
posted by いさはやせいかつ   at 20:29 | Comment(0) | 名言・格言
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