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2014年11月18日

《短気な社長の楽しい実践》今週の倫理899号

今週の倫理899号

十一月のテーマ 実践の要点
《短気な社長の楽しい実践》

 不動産会社を経営するN社長は、元来短気な性格でした。
自分の都合に合わないと、キレて人を責める癖を持っていました。
面と向かって人を責めることはないものの、
プライベートな空間では暴言を吐いていたのです。
「ばかやろう! 死んでしまえ! くそっくらえぇ」。
それが自分にとっての気晴らしでした。
ところが、暴言を吐けば吐くほどイライラして、
キレる回数がだんだん多くなってきました。

そんな時、倫理法人会のセミナーで「発する言葉には力がある」と学びました。
何気なく発する言葉にも力が宿っている、
その力が周囲に影響を及ぼし、その言葉通りの人生を歩む…など、
自分の言動を改めて省みる内容でした。

これまでは、セミナーでこうした話を聞いても、
実行に移すことはなかったN社長。
しかし、この時は違いました。息子の存在です。
 父親が日頃発する暴言が、まだ幼い息子に悪影響を及ぼすかもしれないと思うと、
変わるのは今しかないと決心しました。
次の日から意識して実践を試みますが、数日経つと、イライラが募ってきます。
なぜなら声に発しないだけで、心の中は、周囲への責め心だらけだったからです。

どうしても溢れてくる負の感情。そこでN社長は考えました。
〈マイナスの言葉は急には止まらない。
ならば、プラスの言葉をたくさん発するようにすれば、
差し引きされるのではないか?〉
ある日、妻と義母を乗せて車を運転していた時、前に車が割り込んできました。
「なんだ、馬鹿やろう!」と思わず口をついてしまった後に、
ハッとして「ありがとうございます、ありがとうございます」と言うと、
車内の二人から大笑いされました。

その出来事から〈実践は楽しく取り組めばいいんだ〉と気づいたN社長。
実践に拍車がかかり、明るい言葉を使うようになりました。
 三カ月経つ頃、自分の中の変化を感じ始めました。
イライラすることがなくなってきたのです。

 N社長は、「暴言を吐くと、自分の中に、キレやすい負の回路ができる。
よい言葉を発するとプラスの回路ができるのではないか」
と自らの心の変化を振り返ります。 
実践の威力を実感し、
今は「物を大切にし、身の回りを整理整頓する」実践に派生して、
経営環境も大きく前進しています。

純粋倫理は、理論だけではなく、実践が大切だとわかっていても、
なかなか行動に移せない人がいます。
そんな時、背中を押してくれる要因は何でしょうか。
N社長の場合は、「誰かのために」という思いが実践の大きな動機になりました。
また、自己革新の意欲が強く、問題意識の高さから、
自分に必要な実践に気づくことができました。
さらに、途中段階での他人からの承認や賞賛が、継続の弾みになったのです。

人間の細胞は三カ月で入れ替わるといわれます。
N社長に倣ってまずは百日、三カ月を目安に、
一つの実践に取り組んでみませんか。

一般社団法人 倫理研究所法人局
posted by いさはやせいかつ   at 11:02 | Comment(0) | 名言・格言
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