《地球のリズムを受け止める》九月のテーマ 波に乗る
今週の倫理891号
九月は防災月間です。
地震などの自然災害に対する備えを改めて見直し、点検する月です。
地震は「プレート」と呼ばれる岩盤のズレにより発生する、といわれています。
地球の表面に存在する異なるプレートがぶつかったり、
すれ違ったり、片方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込むなどして、
強い力が働いて発生するというメカニズムです。
地震が多く発生する地域は、
このプレート同士が接しているところだと考えられています。
日本は、多くのプレート境界に位置するため、
他国に比べて、地震が多く発生してきました。
その度に力と心を合わせ、手に手をとって再建してきた歴史が
日本の歴史でもあります。
そうした経験上から、日本人は古来より自然に畏敬の念を持ち、
災害に対する数多くの教訓や心構え、対処法が生まれ、
伝えられてきました。
多くの自治体で採用され、掲げられている「地震の心得十カ条」も
その一つでしょう。
長年の研究により、このプレートの変動には、
数百年単位で一定の周期がある、といわれています。
地球に生命があるとすれば、プレートの動きに端を発する地震もまた、
生命の鼓動であり、命の営みであり、
地球そのものが持つリズムといえるでしょう。
私たちは、地球で生活する以上、
このリズムから逃れることはできないものです。
地球という大きな命の営みの中で、
自然災害は必然的に起きてくるものだとすれば、
肯定的に、安らかに受けて、順応するしかありません。
地球の大いなるリズムに反発することなく、受け入れるためにも、
先人が体験によって得た智恵を大切にして、
力を結集して、手立てを取ることが大切でしょう。
その手立てとは、日ごろの備えにほかなりません。
?突発的な事象にもパニックに陥らないような「心の備え」を持つこと。
?生きていく上で必要最小限の物を準備し、
節目にはしっかりと確認する「物の備え」を持つこと。
?防災訓練に積極的に参加したり、
離れ離れになった家族や社員とどこで落ち合うのかを決めておくなどの
「行動の備え」をしておくこと。
これら「三つの備え」があるからといって、
もちろん万全というわけではありませんが、
少なくとも災害の際の行動、また災害の後の対応は、
備えのあるなしで大きく異なるしょう。
東日本大震災から、すでに三年半が経過しました。
震災直後から、全国で純粋倫理を学ぶ多くの有志が手を差し伸べて、
現在も支援を続けています。
被災地も、徐々にではあるものの、
復興からその先の創生に向けての歩みを進めています。
震災の経験は、時間の経過とともに薄らいでしまう傾向にありますが、
この九月は、災害への備えをもう一度確認する時期としましょう。
そして、日頃から、地球が育む自然の恩恵に感謝し、
畏敬の念をもって環境保全に努め、生かされている命を大切にして、
日々を朗らかに生きたいものです。
一般社団法人 倫理研究所法人局
今週の倫理891号
九月は防災月間です。
地震などの自然災害に対する備えを改めて見直し、点検する月です。
地震は「プレート」と呼ばれる岩盤のズレにより発生する、といわれています。
地球の表面に存在する異なるプレートがぶつかったり、
すれ違ったり、片方のプレートがもう一方のプレートの下に沈み込むなどして、
強い力が働いて発生するというメカニズムです。
地震が多く発生する地域は、
このプレート同士が接しているところだと考えられています。
日本は、多くのプレート境界に位置するため、
他国に比べて、地震が多く発生してきました。
その度に力と心を合わせ、手に手をとって再建してきた歴史が
日本の歴史でもあります。
そうした経験上から、日本人は古来より自然に畏敬の念を持ち、
災害に対する数多くの教訓や心構え、対処法が生まれ、
伝えられてきました。
多くの自治体で採用され、掲げられている「地震の心得十カ条」も
その一つでしょう。
長年の研究により、このプレートの変動には、
数百年単位で一定の周期がある、といわれています。
地球に生命があるとすれば、プレートの動きに端を発する地震もまた、
生命の鼓動であり、命の営みであり、
地球そのものが持つリズムといえるでしょう。
私たちは、地球で生活する以上、
このリズムから逃れることはできないものです。
地球という大きな命の営みの中で、
自然災害は必然的に起きてくるものだとすれば、
肯定的に、安らかに受けて、順応するしかありません。
地球の大いなるリズムに反発することなく、受け入れるためにも、
先人が体験によって得た智恵を大切にして、
力を結集して、手立てを取ることが大切でしょう。
その手立てとは、日ごろの備えにほかなりません。
?突発的な事象にもパニックに陥らないような「心の備え」を持つこと。
?生きていく上で必要最小限の物を準備し、
節目にはしっかりと確認する「物の備え」を持つこと。
?防災訓練に積極的に参加したり、
離れ離れになった家族や社員とどこで落ち合うのかを決めておくなどの
「行動の備え」をしておくこと。
これら「三つの備え」があるからといって、
もちろん万全というわけではありませんが、
少なくとも災害の際の行動、また災害の後の対応は、
備えのあるなしで大きく異なるしょう。
東日本大震災から、すでに三年半が経過しました。
震災直後から、全国で純粋倫理を学ぶ多くの有志が手を差し伸べて、
現在も支援を続けています。
被災地も、徐々にではあるものの、
復興からその先の創生に向けての歩みを進めています。
震災の経験は、時間の経過とともに薄らいでしまう傾向にありますが、
この九月は、災害への備えをもう一度確認する時期としましょう。
そして、日頃から、地球が育む自然の恩恵に感謝し、
畏敬の念をもって環境保全に努め、生かされている命を大切にして、
日々を朗らかに生きたいものです。
一般社団法人 倫理研究所法人局