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2014年11月25日

昨日24日と、今日25日は、曹洞宗の攝心会が、
諫早の広福寺様に於て開催されています。

例年、妙本寺で行われているものですが
私は、久しぶりに参加いたしました。

お坊さん方も、参加者も、顔見知りの方々が多く、
また、初めての方々もいらっしゃいます。

檀家さんだけではなく、私のように
他の宗派の方も、参加されて

日常を離れた 別世界を 体験しています。

提唱 (講義) は、「 正法眼藏坐禪箴 」 です。


坐禪 は、手段ではなく
坐禪 そのものが 目的

1 + 1 = 1

自他一如

両手を合わせると、一つ

坐禪 と 自分が 一つになる

人 と 自分 は 一つ

仏教を 知っていることと、
仏教がわかることは 別

大人が 育たなければ 子供は 育たない


などなど、お教え頂きました。
posted by いさはやせいかつ   at 03:50 | Comment(0) | 行事・出来事

2014年11月18日

今週の倫理899号

十一月のテーマ 実践の要点
《短気な社長の楽しい実践》

 不動産会社を経営するN社長は、元来短気な性格でした。
自分の都合に合わないと、キレて人を責める癖を持っていました。
面と向かって人を責めることはないものの、
プライベートな空間では暴言を吐いていたのです。
「ばかやろう! 死んでしまえ! くそっくらえぇ」。
それが自分にとっての気晴らしでした。
ところが、暴言を吐けば吐くほどイライラして、
キレる回数がだんだん多くなってきました。

そんな時、倫理法人会のセミナーで「発する言葉には力がある」と学びました。
何気なく発する言葉にも力が宿っている、
その力が周囲に影響を及ぼし、その言葉通りの人生を歩む…など、
自分の言動を改めて省みる内容でした。

これまでは、セミナーでこうした話を聞いても、
実行に移すことはなかったN社長。
しかし、この時は違いました。息子の存在です。
 父親が日頃発する暴言が、まだ幼い息子に悪影響を及ぼすかもしれないと思うと、
変わるのは今しかないと決心しました。
次の日から意識して実践を試みますが、数日経つと、イライラが募ってきます。
なぜなら声に発しないだけで、心の中は、周囲への責め心だらけだったからです。

どうしても溢れてくる負の感情。そこでN社長は考えました。
〈マイナスの言葉は急には止まらない。
ならば、プラスの言葉をたくさん発するようにすれば、
差し引きされるのではないか?〉
ある日、妻と義母を乗せて車を運転していた時、前に車が割り込んできました。
「なんだ、馬鹿やろう!」と思わず口をついてしまった後に、
ハッとして「ありがとうございます、ありがとうございます」と言うと、
車内の二人から大笑いされました。

その出来事から〈実践は楽しく取り組めばいいんだ〉と気づいたN社長。
実践に拍車がかかり、明るい言葉を使うようになりました。
 三カ月経つ頃、自分の中の変化を感じ始めました。
イライラすることがなくなってきたのです。

 N社長は、「暴言を吐くと、自分の中に、キレやすい負の回路ができる。
よい言葉を発するとプラスの回路ができるのではないか」
と自らの心の変化を振り返ります。 
実践の威力を実感し、
今は「物を大切にし、身の回りを整理整頓する」実践に派生して、
経営環境も大きく前進しています。

純粋倫理は、理論だけではなく、実践が大切だとわかっていても、
なかなか行動に移せない人がいます。
そんな時、背中を押してくれる要因は何でしょうか。
N社長の場合は、「誰かのために」という思いが実践の大きな動機になりました。
また、自己革新の意欲が強く、問題意識の高さから、
自分に必要な実践に気づくことができました。
さらに、途中段階での他人からの承認や賞賛が、継続の弾みになったのです。

人間の細胞は三カ月で入れ替わるといわれます。
N社長に倣ってまずは百日、三カ月を目安に、
一つの実践に取り組んでみませんか。

一般社団法人 倫理研究所法人局
posted by いさはやせいかつ   at 11:02 | Comment(0) | 名言・格言

2014年11月14日

今週の倫理898号
十一月のテーマ 実践の要点
《結果を考えぬ》

倫理の実践をしても、なかなか思うような結果が得られない、
と嘆く人は多いようです。
「社長が率先してトイレ清掃をすると、社員も進んで清掃をするようになった」
という体験を聞いたとしましょう。
ところが、いざやってみても、社員が変わる気配はありません。
〈これだけやっているのに、なぜ良くならないのだろう〉と思ってしまいます。

これは、「こういう実践をすればこうなる」という理屈に
頭が支配されているのです。
倫理運動の創始者・丸山敏雄は実践の要件として、
「結果を考えぬこと」を説きました。
 結果を考えぬ 予想せぬ。
うまく行くだろうとか、あぶないとか、
どうかしらんとか、やれるかしらんとか、
うまく行ったら大もうけだとか、
これをやったらえらい名誉だとかいう、
一切の結果について思いをもたぬ。(『実験倫理学大系』より)

物事を行なう上で、予測や期待を持たないようにすることは、
一見すると難しいことのように思えます。
しかし、今この時、目の前のことに無欲至誠で取り組む時、
実践は、思いがけない結果をもたらすものです。

自転車部品メーカーを経営するM氏の会社には、
仕事の要領が悪い年配社員がいました
電話応対で自分の会社の名前を忘れてしまったり、
FAXの送信先を間違えることも度々ありました。
M氏が仕事を任せる度に、ミスをする姿が目に入ってきます。
〈いつ辞めさせようか〉と、それだけを考えていた氏は、
倫理法人会の幹部研修で訪れた講師に、何気なくその話をしました。
すると、「うちの会社も同じですよ」と言われたのです。

 続けて「Mさん、その社員を絶対に辞めさせてはいけませんよ」
と助言されました。
〈とても無理だ〉と思いましたが、
「約束してください」という講師の言葉に
M氏は「わかりました」と返事をしました。

その後M氏は、その社員をとにかく褒めて、辞めさせないように努めました。
ところがある日、その社員から突然「辞めさせてください」と言われたのです。
以前のM氏ならすぐに了承をしていたところです。
しかし、その時は、辞めてもらっては困る、
会社にいてほしいと本心から引き止めました。
それでも社員の意志は変わりません。
盛大な送別会をして、その社員を送り出しました。
 半年後、会社を辞めた社員から「再就職しました」との電話がありました。
新しい就職先はM氏の会社の得意先でした。
しかも、部品を受注する担当者として仕事をしているというのです。

その後、仕事のパートナーとして、とてもよい関係を築くことができました。
そして、このことが、M氏が社員への見方を改めるきっかけとなったのです。

 先のことを考えず、私欲を捨て実践に励むことによる「心のありよう」が、
まさかと思うような「結果」に結びつくのでしょう。

一般社団法人 倫理研究所法人局
posted by いさはやせいかつ   at 16:54 | Comment(0) | 名言・格言