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2014年09月03日

《スランプを抜け出すには》八月のテーマ 逆境のときこそ
今週の倫理888号

 自分を成長させたい、何とかこの問題をクリアしたい…と望んでも、
それが簡単に解決されることは稀でしょう。
好結果に至るまでの道のりは、なかなか厳しいものです。
今週は、二月に開催された冬季ソチ五輪で、
男子シングル・フィギュアスケート選手の一人として活躍した、
町田樹選手のエピソードを紹介しましょう。

町田選手がフィギュアスケートと出合ったのは三歳の頃です。
家族に励まされながらトレーニングを続けますが、
特に熱心に応援してくれたのは母の弥生さんでした。
母子での早朝ランニングを日課とし、
遠征中や合宿中も毎日会話をして、弱音を受け止める相手になってくれました。
用具代や遠征費がかさんだ時は、昼と深夜に飲食店で働くなどして、
やりくりをしてくれました。

運動能力に恵まれていたわけでもなく、
スポンサーやマネジメント会社のサポートもない中で、町田選手は、
オリンピック出場の夢に向かってひたすら努力を続けました。
家族の温かな支えもあって、メキメキと実力を上げ、
やがて国際大会にも出場するまでにレベルアップしていきました。

 2012年のグランプリシリーズ中国大会で優勝。
その後のグランプリファイナルにも出場しますが、
成績はまさかの最下位でした。
直後の全日本選手権でも9位と惨敗し、
ソチ五輪を前に、精神的にひどく落ち込みます。
スランプに陥った町田選手を、ある日、母親の弥生さんは
「自分自身を変えないと一生勝てないよ」と叱り飛ばしました。
母の厳しい一言と、そこに込められた深い慈愛にハッとさせられ、
町田選手は奮起します。

 気合を入れるため髪を丸刈りにして、坊主頭の写真と共に、
「試合期間中は電話してこないで」と母に決意を伝えました。
弥生さんは、そのメールから「何としても五輪に行く」
という強い決意を感じたといいます。
さらに、毎日の練習時間を自主的に一〜二時間延長して、
再起にかけたのです。
その後の試合では「自信を持って演じられるようになった」
とコーチからも評価され、ついに二十年間憧れていた
オリンピックの舞台へ立つことになったのでした。
               *
困難に直面した時、「困った、困った」と愚痴を言い、
弱音に終始していては、気持ちは萎縮するばかりです。
状況を打開するのは、「やってやるぞ」
「この苦しさを機会に自分を磨くぞ!」という前向きな心境と、
「成功するまでやり続ける」という継続力でしょう。

倫理研究所を創立した丸山敏雄は、青年に向けた書の中で、
「心境は、苦難あるごとに開け、障害にあうたびに成長する」
(『青春の倫理』)と喝破しています。

 困難な問題に果敢に挑戦する時、積極心は倍増され、
知恵や才覚が湧き出てくるものです。
苦難の中でこそ自分が磨かれると知り、
今直面していることから逃れずに、一歩ずつ前進していきましょう。

参考資料:『日本経済新聞』二月十三日
posted by いさはやせいかつ   at 10:13 | Comment(0) | 名言・格言

《人生の岐路に指す一手》八月のテーマ 逆境のときこそ
今週の倫理887号

 私たちの人生には様々な紆余曲折があります。
上昇気流に乗って商売がうまくいく時期。業績が悪化して、
資金繰りに苦しむ時期。
思いがけない逆境に直面して、
生きるか死ぬかの経験をする時期があるかもしれません。
誰しも、一生のうちに一度や二度は乗り越えなければならない
逆境に遭遇するでしょう。

それを乗り越えられるかどうかの分岐点は、
自らの「心」が密接に関係しているというのが、
私たちの学ぶ純粋倫理の特徴の一つです。
大なり小なり逆境に直面した時、
「困った」とか「苦しい」と言う人がいます。

「困」という字は「生命が囲われている状態」、
「苦」には「生命が枯渇している状態」という意味があります。
二つの字には、自分の生命を縮める、自分の能力に自分で限界点をつくる、
自分で成長を止めてしまう…
などの意味が隠されているのです。

将棋界の歴史に名を残す棋士故・升田幸三名人は、
大正七年に広島県で生まれました。
幼少の頃はやんちゃで、神社のご神体に小便をかけたり、
貧乏を馬鹿にされ、近所の女の子を日本刀で切りつけたりしたこともありました。
半面、将棋の腕は抜群で、近郷近在、升田少年にかなう者は誰もいませんでした。

 ある日「棋士になりたい」と母に伝えると猛反対されましたが、
自分の決めた道に進みたいという強い思いから、
母の物差しの裏に「この幸三、名人に香車をひいて勝ったら大阪に行く」
と書き置きして十四歳で家出。
木見金治郎名人の門下生になりました。

 昭和二十七年の第一期王将戦にて木村義雄名人を降して王将位を獲得。
昭和三十一年の第五期王将戦では、
大山康晴名人を相手に「名人に香車を引いて勝つ」という、
空前絶後の記録を達成。十四歳からの夢を実現させたのです。

なぜに氏は、自らに課した試練を乗り越え、
前人未到の偉業を成し遂げることができたのでしょうか。
それは、常に自分を向上させる自己暗示をかけていたからだと、
自著の中で語っています。
「私は自己暗示というのは、人生にとって非常にだいじなことだと思っている。
(中略)不成功に終わる人というのは、
自己に無意識のうちに自信喪失させるような暗示をかけている。
おれはもうダメだとか、終わりだとか、始終ボヤいたりして、
自分を奈落の底に落ちこませるような自己暗示をね。
逆に、伸びる人というのは、いつも自分を向上させるような暗示をかけてますよ。

ここに、わたしゃ分かれ道があると思う。
同じことでも、自信をつけるのと奈落の底へ落ちるように仕向けてるのとでは、
これ、天地の差がありますよ」(升田幸三『勝負』成甲書房)

どの世界でも、一流や超一流と言われて成功している人に
共通している資質の一つに「プラス思考」が挙げられます。
私たちも、いい言葉やプラスの言葉で自らの心に暗示をかけてみましょう。
そして、どのような逆境でも乗り越えていくという
不退転の決意で突き進む時に、順境という明るい道は拓けてくるのです。
posted by いさはやせいかつ   at 10:02 | Comment(0) | 名言・格言

2014年08月20日

《感謝こそ最大の気力》八月のテーマ 逆境のときこそ
今週の倫理886号

自分が望む順風満帆の理想的な状況。
現在の自分を取り巻く厳しい現状。
多くの人にとって、このギャップが課題であり、
苦難といえるでしょう。

乖離した理想と現実との深い溝を埋めるには、
まずは与えられた現状に対して―
―たとえそれが受け入れがたい状況でも―
―真正面から受け止めることです。

右往左往することなく、冷静に
この状況に至るまでの過程を見つめて、
より客観的な目でその原因を捉えることが先決です。

 もちろん苦難の只中に閉ざされた時は、
冷静な観察眼を発揮するのは難しいのが現実です。
心配事が脳裏を駆け巡り、
物事を悪い方向ばかりに考えてしまいがちです。
しかし、行なうべき手立てを講じることなく、
手をこまぬいていたり、責任転嫁に血道を上げていれば
どうなるでしょう。
状況は好転するどころか、いっそう悪くなるばかりでしょう。

 こうした状況から脱する一つの方途は、
「ない」ことへの不平不満から、
「ある」ことへの感謝の念を深めることです。
周囲の人や物、環境への「恩」の自覚を再確認することが肝要です。

『下剋上受験』(産経新聞出版)という、
受験生を持つ親たちを中心に、ベストセラーになっている本があります。
著者の桜井信一氏は、中学卒の両親のもとに生まれ、
自身も妻も中学卒という最終学歴です。
そうした状況の中、
一念発起して娘を私立女子中学校の超難関校へ
入学させることを決意しました。

 そのために選んだ方法は、進学塾に通わせるのではありません。
「親塾」と称して、娘と一緒に自らが受験勉強に打ち込んだのです。
結果、第一志望校にこそ合格は叶いませんでしたが、
超難関の有名私立中学へ進学させることができたのです。

 桜井氏の中には、
子供もまた自分と同じような道を辿るかもしれないという
「負のスパイラル」を断ち切りたい思いがあったようです。
何より、単に高学歴を望むのではなく、
愛するわが娘の可能性を広げることが一番の願いでした。
そのために、自らの挑戦として、
仕事と娘の受験勉強サポートの両立を課したのです。

著書には、受験勉強の過程でのとまどいや葛藤、逆境が綴られています。
そして、その過程で、様々な方から受けた恩をはじめとした
貴重な気づきがあったと振り返っています。
家族の絆をより強く育むことができたと言います。

 厳しい状況の時こそ、安易な手練手管に頼るのではなく、
自分が今こうして人生を歩むことができていることへの恩意識を再確認し
周囲への感謝の念を深めることで、
困難を乗り越える大きなエネルギーを得られるものです。

「感謝は最大の気力」と言います。
逆に気力が湧かない人は、
周囲への感謝の念が乏しい人とも言えるかもしれません。
 このお盆の時季は、祖先への「恩」を再認識する絶好の機会と捉え、
目の前の課題に挑戦する情熱を喚起してはいかがでしょう。
posted by いさはやせいかつ   at 19:20 | Comment(0) | 名言・格言

2014年08月14日

《逆境をどう受け止めるか》八月のテーマ 逆境のときこそ
今週の倫理885号

 事業商売に逆境はつきものです。
辞書に「苦労の多い境遇。不運な境遇」(『大辞泉』)とあるように、
普通は誰しも喜ばない状態です。
それでも「逆境こそ自分を成長させてくれる」や「ピンチこそチャンス」
という言葉で、逆境を前向きに受け止めようという話をよく聞きます。

 しかし、あまりに軽々しく「ピンチはチャンス」と言われるのを聞いていると、
本当にきちんと受け止めているのだろうか、という不安に駆られる時があります。
 起きてくる苦難を前向きに受け止めようとすることは大切なことです。
しかしそれは、逆境を乗り越える端緒に過ぎません。
それがもし、危機的状況に直面した自身の恐怖心を無理やり中和するための
方便であれば、非常に危険なことでしょう。

 事業経営における逆境は、放置すれば、企業の存続を脅かすものです。
したがって、まず重要なことは「必ず乗り越えるのだ」という強い決意です。
そのうえで適時的確な処置を施し、その過程で、トップはもとより社員一人ひとりが、
平常時には学び得ない様々なことを体験し、有形無形の実を取ることができて初めて
「逆境を活かした」といえるのでしょう。

 ピンチはあくまでピンチであると捉え、持てる力を総動員して乗り越えた時、
結果として「企業をより良くするチャンスだったのだ」ということになるのです。
 では、このように逆境を企業の発展に活かすために、
日頃の生活において、どのようなことが重要になるでしょうか。

第一は、自分の身に起きてくる物事に対して、喜んで感謝を持って受け止めることです。
 とかく逆境に陥ると、犯人探しに汲々となり、その人を責めたり、
自分を取り巻く状況のせいにしがちです。
しかし、責めたり嫌ったりしても、何も生まれません。
 日常から、何ごとも喜んで受け止めることを心がけ、
周囲に対する感謝の心を深める実践が、いざという時の「受けっぷり」に表われます。

 第二に、何かのトラブルに見舞われた時、その原因を正しく見極め、
的確に対応する習慣をつけることです。
 実務面における様々な原因については、すばやく処置して、
二度と同じ轍を踏まないようにすることが求められましょう。

 さらに大切なのは、そうした事態を起こした真の原因を見抜くことです。
言い方を変えれば「この状況は自分に何を教えようとしているのか」
「いったいわが社に何を教えてくれているのか」と問うことです。
経営者にはそうした、目に見えないものを見つめる、
深く澄んだ心の目が求められるのではないでしょうか。

 事業商売におけるピンチをチャンスに変えるのも、
日常の実践の積み重ねがあればこそでしょう。
日頃の小さな悩みや逆境をうやむやにせず、解決を先送りせずに、
自分や企業がより成長するチャンスとして、真摯に向かい合っていきたいものです。
posted by いさはやせいかつ   at 12:16 | Comment(0) | 名言・格言

2014年08月08日

「 子育て四訓 」 長崎新聞 水や空 8月8日

乳児は しっかり 肌を離すな
 幼児は 肌を離せ 手を離すな
  少年は 手を離せ 目を離すな
   青年は 目を離せ 心を離すな

最近の、日本の世相は 終戦直後の
 焼け野が原で、食料もない 
  そして、引揚者が あふれていた
あの頃と非常に良く似ている と言われています。

先日、河合隼雄氏の 講演CD
「 現代人とこころ 」を購入して聴いています。

CD1 新しい親子のあり方について
CD2「そばにいるだけ」の深い意味
CD3 科学は人間を幸福にしたか?
CD4 生きるヒントがある「物語」の中の男性・女性
CD5 現代人のこころの中の母性
CD6 文化は今の世の中を癒せるか?

日本人が、語り伝えてきた「昔話」の中には
我々の考え方の基本的なことが、多く入っています。
すでにその頃には、西欧人とは、全く反対の心理が記されている
と河合氏が おっしゃっていらっしゃいます。

多くの西欧人の方たちから、
「今、日本人らしさがなくなってきた。」
と指摘されていますが、
まだまだ、日本人も捨てたものではない。

神戸の震災でも、東日本の津波でも
日本人の行動のすばらしさが 賞賛されています。

「茶道」 「華道」 「武道」 「剣道」 「柔道」
など、なにをしていても、必ず
「 人の踏み行うべき 道 」 を求めてきた 日本人。

「武士道」 「商人道」は、職業人の心得として
幼い頃から、教え込まれてきた、人の道です。

今 ここで、私たち、一人ひとりが
 自分自身を 見直しながら 生きてゆきましょう !!
posted by いさはやせいかつ   at 10:04 | Comment(0) | 名言・格言

2014年08月06日

《悩みがあるから前進する》八月のテーマ 逆境のときこそ 今週の倫理884号

人生に悩みがあることによって、その人はさらに前進できる。
悩みとは、人なり、集団なり、民族なりの前進、進歩の親である。

家がせまく、古くもなった。家族が多くて悩みも多い。
何とか建てましをしたい。できればべつに家を求めたい。
むつかしいけれど、こうした悩みがあれば、つぎのうつ手が考えられてくる。
無駄をはぶき、貯蓄の率を多くする。
愚痴をやめて、将来の計画をはっきりさせ、仕事に精をだす。
やれるだけのことを、毎日せっせとやってのける。
これは前からみれば、一段の進歩である。

 子どもが悪遊びをする。ケンカもやる。かっぱらいもした。
注意をしても、きき目がない。どうすればよいのか。
親の悩みは深刻である。
だが、ここから親の前進が始まるのだ。
学校の先生に積極的に質ねる。
先生から、さらに権威ある専門家を紹介してもらう。
子どもは親の心を実演すると教えられた。
親のどこにスキがあるのか。夫婦の気持ちが一致しているか。
親は仕事に打ち込んでやっているか。
子どもを一方的に責めているようなところがありはしないか。
たしかにある。これではいけない。まず親の生活から建て直しだ。
こうして前進が始まる。
 病気になった。出費がかさむ。医者にかかっても、はかばかしくない。
家庭が暗くなる。悩みはつきない。さて、どうしよう。

 病気になった根本的原因は、ほかにないか。精神的な問題はないか。
不平不満や心配ごとが、いろいろとある。
自分の力では、どうにもならないのに、あれこれと心をつかっている。
これでは、どこまでいっても駄目だ。
自分でどうにもならないなら、
きれいさっぱり、人にまかせ、天地自然のなりゆきにゆだねるほかはない。
そうだ、そうしよう。それでゆこう。

 例をあげればきりがなく続くが、集団でも民族的なことでも同じ、
すべての悩みから進歩が生ずるのである。
悩みをそのままほっておくのではなく、
これらに正しく対処してゆけば、かならず新しい前途が始まるのである。
 自分の、団体の、民族の思うようにならぬところから悩みが生ずる。
すべて思い通りに運べば、べつに悩みはないのだ。

だが、思い通りになることほど、危険なことはない。
安住、わがまま、ごうまん、思いあがり、その他…
…個人的にも、集団的にもそこに進歩は生まれず、
むしろ危険な状態さえ発生する。

 自己はすべて他との関連の中で生きている。
人や物、大自然などの間がらで、生命が維持されてゆく。
だから思い通りにならず、悩みがいろいろと生ずるのが、
むしろあたりまえなのである。
悩みは苦難にも通ずる。

 どこがどうなって悩みが生ずるのかと、
これを客観視し、その原因をさぐり、障害を克服しようとする。
そこにこそ進歩があるのである。
悩みこそ、人生の妙味の源泉である。
posted by いさはやせいかつ   at 19:15 | Comment(0) | 名言・格言

《生きることは働くこと》七月のテーマ 喜働  今週の倫理882号

昨年の冬、Mさんの妻がインフルエンザで数日間寝込んでしまいました。
Mさんは、妻の代わりに、幼稚園と小学校に通う三人の子供たちのため、
すべての家事をこなすことになりました。
早朝に起き出し、朝食と弁当の準備、家に帰って掃除、
夕食の準備と後片付け、寝る前に洗濯、学校からの連絡処理…。

要領を得ないMさんの家事は「悲惨」の一語に尽きたといいます。
しかし、この家事体験から学んだこともありました。
第一に、仕事の工夫についてです。
洗濯一つとっても、シワになりにくい洗い方、乾きやすい干し方、
タンスから取り出しやすい畳み方、効率の良い手順があることを妻から教わり、
職場での自分の仕事ぶりを反省しました。

第二に、働きの意義についてです。
普通、働けば報酬が与えられるものですが、
家事には金銭的な報酬はありません。
しかし、これがなければ、
子供の生活もMさんの職場生活も成り立たなくなります。
報酬を得られないけれども、
尊い働きが世の中にはあることを改めて実感したのです。

回復した妻に、Mさんが感謝と労いの声をかけると、
意外な言葉が返ってきました。それは、
「寝ているだけで何もすることのない方が辛い」というものでした。

倫理法人会の基本テキストである『万人幸福の栞』第十条には、
次のような、いささか強い指摘があります。

職を止めると、間もなく死んでしまう人の多いのは、
仕事がなくな ると同時に、気がぬけてしまうからである。
仕事の第一線から退き、退職をした後に必要なことは、
「キョウヨウ」と「キョウイク」だといわれます。
「教養」「教育」という漢字を当てはめてしまいそうですが、
これは、生涯学ぶ大切さを指したものではなく、
「今日、用」がある、「今日、行く」所があるということを意味するそうです。

〈今日一日、何の用事もなく、行くあてもない〉
…このことが人にとってたまらなく寂しいことであるのなら、
また、どんな些細なことでもやることがあって、
〈誰かの、何かの役に立ちたい〉という思いが人の自然な情だとしたら、
先の語呂合わせも笑いごとでは済まされない重みを持つでしょう。

それは、人間にとって「働く」ということが、
日々の糧を得るためであると同時に、自分の存在の証でもあるからです。
つまり、総じて利他的な営みである働きには、
相手のためである以上に、自分自身の「生」を支えているということです。
これが喜びでないはずがありません。
だから、「働いている時が、ほんとうに生きている時」なのです。

金銭の報酬はなくとも、家族のために働く家事も立派な仕事。
Mさんの妻の生きがいもそこにあるのでしょう。
 一日の働きの第一歩は、朝の起き方にほかなりません。
目覚めると、思わず笑みがこぼれ、ワクワクするような、
そんな生き方を目指したいものです。
posted by いさはやせいかつ   at 19:05 | Comment(0) | 名言・格言

2014年07月21日

7月21日 世間は神のごときもの
   松下幸之助氏 一日一話

事業が大きくなってくると、仕事もだんだんと複雑になって、
そこにいろいろな問題が起こってくる。

私は、この問題をどう考え、どう解決すべきかと
日々の必要に迫られて、
その解決策の根本を求めていくうちに、
“世間は神のごときもの、
自分のしたことが当を得ていると、
世間は必ずこれを受け入れてくれるにちがいない”
という考えに行きついた。

正しい仕事をしていれば悩みは起こらない。
悩みがあれば自分のやり方を変えればよい。
世間の見方は正しい、
だからこの正しい世間とともに、懸命に仕事をしていこう……
こう考えているのである。
posted by いさはやせいかつ   at 09:42 | Comment(0) | 名言・格言

稲盛和夫氏 今週の言葉

忙しい毎日を送っている私たちは、
つい自分を見失いがちである。
そうならないためにも、
意識して反省をする習慣をつけなければならない。
反省ある人生を送ることにより
自分の欠点を直すことができ、
人格を高めることができる。
posted by いさはやせいかつ   at 09:32 | Comment(0) | 名言・格言

2014年07月17日

《目はどこに向いているか》七月のテーマ 喜働  今週の倫理881号

経営コンサルタントとして、
顧客リピート率100%の実績を上げている安澤武郎(やすざわたけろう)氏。
人生の核として打ち込んできたのが、アメリカンフットボールです。
スポーツ推薦ゼロの京都大学で、学生日本一を二度経験。
オールジャパンにも四度選出されました。アメフトから学んだこととして、

安澤氏は「正解を探すより、自分の選択を正解にする」という姿勢を挙げています。
正解がわかってから動くのでは遅いアメフトの試合。
多少のリスクを冒しても、これだと思う動きにかけ、
一歩踏み出したら、その選択を正解にするよう動く――。
自らの経験に基づくこうした理論が、氏の経営コンサルティングの原点になっています。

その安澤氏が今、多くの企業と接する中で、
「停滞する企業では、本来の目的や成長が失われている」と実感しています。

「経営者やベテランなど先頭を走る人が成功体験に縛られ停滞すると、
組織の活力は失われます。
それを見ている若い社員も失敗を恐れて新たな挑戦をしなくなる。
過去の成功体験を捨てて挑戦することが必要なのです」では、
なぜ成功体験を捨てて挑戦できない企業があるのでしょう。

それは、目を向ける先が会社のため、もしくは自分のためになっ
ているからではないでしょうか。

本来、企業が存在するのは、お客様や地域に貢献するためです。
これはいつの時代も変えてはならない?不易?の面でしょう。

そのお客様に喜んでいただくために、
時代によって変わる年度方針や商品、サービスなど?易?の面があります。
自社にとっての易と不易を正しく捉え、
「お客様に喜んでいただくには」という熱意とサービスの発信が、
企業の更なる発展へと還元されるのです。

最も己を大切にすることは、自己の個性
それには、仕事をなまけ、研究を怠り、身をおしんでいては、
とても出来ることではない。

(『万人幸福の栞』丸山敏雄)


この言葉は、世のため人のための働きこそ、
自分を大切にすることに繋がるのだと教えてくれます。
人を大切にできずに、自分も自社も大切にはできないでしょう。
昨年末に内閣府が世界七カ国(日本、韓国
米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデン)の若者に行なった意識調査によると、
「自国のために役立つことをしたい」と答えた日本の若者の割合は
54・5%にのぼり、七カ国中、一番多かったそうです。
こうした若い世代の秘めたる思いを引き出し、形にするのが企業であり、
経営者の役割でしょう。

まずはトップたる経営者が、
自分自身の内面を見つめ、目を向けるべき優先順位を再確認して、
世のため人のために行動していく時、社員も一丸となって、
現状を打破・改善していく活路が見出されるのではないでしょうか。
posted by いさはやせいかつ   at 20:29 | Comment(0) | 名言・格言